皆さん、ピアノって言われますが、ご自宅にあるのはどんなタイプですか?
最近は住宅事情もあって電子ピアノを置かれる方が多いですが、発表会でグランドピアノを弾くと大抵の方が、本物のピアノがあればと感じます。それはどうしてでしょうか?
もちろん、単純にグランドピアノへの憧れもあるでしょうが、そもそも電子ピアノとアコースティックピアノでは音の出方が違います。
電子ピアノは鍵盤を押さえるとセンサーが反応して音が出ます。音の強弱は鍵盤のタッチの深さで反応しますが、信号化して振り分けられる感じです。階段を想像してもらうと分かりやすいですね。高価格帯の電子ピアノはこの階段の数が細かく、低価格のものは階段の数が少ないのが一般的です。
一方アコースティックピアノはハンマーを叩いて弦を響かせ出す仕様です。電子ピアノは自分が思ったタッチで弾いても信号によって上下に振り分けられてしまいますが、アコースティックは自分が弾いたタッチそのままの音が出ますので、繊細な表現ができます。こちらは滑らかな坂道を想像してもらうとよいですね。
その他にもセンサーでの反応は弾いてから音が出るまでのタイムラグがあったり、メーカーによって鍵盤のタッチの感触が大きく違ったりとクセがあります。
長くピアノを弾いているのに表現力が…という場合、電子ピアノでの練習が影響している事が大きいです。
これから楽器を用意しようと思っている方、それぞれの特性を理解した上で選んで下さいね。